エンタメ

映画@82年生まれ、キム・ジヨン

映画館で観る映画って集中できるし、迫力があって入り込めるから大好きです。

コロナ禍で外出から遠ざかっていたので、なかなか映画館にも足が向かずにいましたがよく行く映画館のポイントカードの有効期限が切れそう!ということで、先日行ってまいりました。

作品紹介・あらすじ

<公式ページのあらすじ>

結婚・出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われるジヨン。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じ込められているような感覚に陥ることがあった。そんな彼女を夫のデヒョンは心配するが、本人は「ちょっと疲れているだけ」と深刻には受け止めない。しかしデヒョンの悩みは深刻だった。妻は、最近まるで他人が乗り移ったような言動をとるのだ。ある日は夫の実家で自身の母親になり文句を言う。「正月くらいジヨンを私の元に帰してくださいよ」。ある日はすでに亡くなっている夫と共通の友人になり、夫にアドバイスをする。「体が楽になっても気持ちが焦る時期よ。お疲れ様って言ってあげて」。ある日は祖母になり母親に語りかける。「ジヨンは大丈夫。お前が強い娘に育てただろう」――その時の記憶はすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くて真実を告げられず、ひとり精神科医に相談に行くが・・・。

今回観てきた映画の情報を公式ページからお借りしております。

わたしが書くよりずっと詳しく書かれているので、良ければこちらでご覧ください。

初めてハングルの映画を観た

今まで日本語と英語の映画を観ることはありましたが、ハングルでの映画観賞は初めてでした。

字幕があるかないかも確認せず映画館へ向かったのですが、いざ映画館のシートに腰を下ろしてから「あれ?そういえばわたし付いていけるのかしら。全部ハングルだったらどうしよう。」となりました(笑)

でも始まってみたらホッと一安心。ちゃんと字幕が付いていましたよ!

それと、当たり前といえば当たり前のことなのですが、スポンサーが韓国の企業・財閥で日本映画の始まりと違ったので不思議でした。

映画が始まる前のテロップとか、終わりの音楽の流し方とか、普段と違って面白かったです。

本編の感想

キム・ジヨンという名前は、日本語にすると例えば佐藤優子などのよく見かける名前。ということらしいのです。

だから、映画では普通の韓国人女性が勉強して働いて、母になって悩むというような流れで進んでいくのですが、結果として病気になってしまうのです。

育児ノイローゼのような感じの病気でした。はっきり病名は分からずでしたが、敢えてそういう演出だったのではないかと思います。

現代の韓国というよりは、少し昔の韓国を舞台に描かれていたのだと思います。

だから特に現代の日本に置き換えると、少し古い話にも感じましたが昔から残っている古い習慣の面影や、男女差別をより分かりやすく誇張して作品として見やすくされている感じも見受けられました。

あまり昔の風習の名残がなく暮らしている世代の日本人女性には共感しがたい話だったかもしれません。

ちなみにわたしは今25歳ですが、ちょうど作品に共感できるかできないかの境目の年代かもしれないと感じました。

わたしは地方で育って、わりと昔ながらの風習や躾を受けて育ったので共感するところがたくさんありましたが、同年代の人たちがみんなそうだろうかと思うと、違うだろうな、と。

男女差別が激しい時代に女性が社会進出のために努力をしながらも、子どもが生まれることにより一気に向かい風にさらされる。という様子がよく伝わるもので、ところどころ胸が痛くなりました。

仕事上で男性から差別を受けるだけでなく、同性である女性たちからの「仕方ないでしょう。ママなんだから。」の圧力も描かれていました。

ほんとうにその通り、今でこそ少し良くなったけれどまだまだ韓国も日本も子どもを持つ女性(または、子どもを持とうとしている女性)が肩身の狭い思いで子育てをし、社会から切り離されて孤独にならないように必死に藻掻いて悩んでいるなと思います。

この映画の良いところは、夫はいわゆるモラハラとかDVをする男性ではなく普通に良い夫である。というところ。

夫の良し悪しだけで妻の幸福度が変わるかというと、そういう問題だけではない。

社会情勢だって妻(女性)の幸福度に関係するのだ。ということが伝わる点が素晴らしいところでした。

よくある夫が最悪な人物っていうのだと、また話が変わってきます。社会問題の前に、夫婦関係の構築から問題であるというテーマになってしまいますからね。

周りの客層を眺めてみると、女性二人組が多いように思いました。

わたしは一人で行ったのですが友達と来ているアラサー・アラフィフ女性が多い印象。確かにその層が一番共感しやすいと思いました。

男性は興味を持ちにくい作品かと思いますが、彼女や奥さんと一緒に行くと女性の表現しにくい生きにくさが少しでも分かり合えるかもしれないと思いました。

映画館で観る映画、最高!

久しぶりの一人映画観賞、最高でした。

作品自体も面白いものでしたが、何よりも、ゆったりとあの広々とした空間で過ごせる贅沢に感謝です。

ポイントカードの有効期限が切れますよ!というメールが来てくれて、本当に良かった。

久しぶりの映画観賞では、考え深い作品に出会えて観賞中に最近のモヤモヤも一気に頭の中で整理されてリセットされる感覚になりました。

また気になる作品を観に行こうと思います。

もし、誰かと一緒の映画館しか経験ない方は、一人での映画観賞おすすめですよ!すごく集中して入り込めて、充足感のある時間になります(*^^*)

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